アスペルガー症候群は、脳の中枢神経系が生まれつきうまく働かないことが原因と考えられています。

アスペルガーは知的な遅れは目立ちませんが、言葉の理解の仕方に特徴がある・人の気持ちを想像することが難しい・こだわりがある・臆病と凶暴が共存する(話さないと思ったら、怒ってキレルこともある)といった特徴があります。

今後、診断基準の変更に伴い、アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム障害の中に含まれました。診断名が変わったからと言って、本人や家族にとって必要とされる支援に変わりはありません。では、どのように対応したら良いのでしょうか?

・簡単な言葉で話す。 ⇒ 意味がたくさんあるような言葉は避ける。

・言葉の意味を正しく伝える。

・「してはいけないこと」はきちんと伝える
⇒ 言葉通りに理解してしまうので、例えば「酷い!」と言われても何が酷いのかがわからないことがあります。「○○って言わないでね。」など、穏やかながらも具体的にはっきりと伝えましょう。

・ルールを確認する。
⇒ 他人の気持ちを推測する、想像することが苦手なので、クラスなどで「言ってはいけないこと」をみんなで確認しましょう。

・予定は前もって伝える
⇒ 初めての場所や予定などは前もってわかるように伝えましょう。

・集中できる場をつくる。

子どもの場合は、幼児期までは、園ではあまり目立たず、おとなしいこともあります。しかし、家の中では自己主張が強いなど、園とは違う一面がある場合があります。おとなしい子供は集団の中でも支援が行き届かない場合がありますが、子供が小学校 4年生くらいになった時、それまでの関係性が表面化し、問題となることがあります。小さい頃から、困った行動は修正し、良い所は伸ばしていくという関わりを丁寧に行うことが大切です。

では、おとなの発達障害についてはどうなのか。
子どもの時のように親がすべて見守ってくれるわけではありません。
いずれは社会に出て就労したり、家庭を持つこともあるでしょう。

更なる考察が必要です。