昨今、医療の進歩により、高齢者や障がい者が増加しています。

支え合いの世の中であるはずの本来の日本は、様々な世相により寂しくなっています。

そうした経緯から2020年に全日本バリアフリー推進協議会を設立しました。困っている人への優しい声かけ、手助け、それを基本として、支え合いを普及してくださる全国のバリアフリースペシャリストが地域で活動しています。

この広がりは、障害、病気や貧困、災害などで苦しんでいる人々を助けないわけはありません。少しでも手を差し伸べたい、という、人として誰もが持つ自然な心情が、文化や地域を問わず、時代を超えて、幅広い共感を得るからなのです。  

全日本バリアフリー推進協議会は、そうした人々の思いを全国に広めて、支え合いの連携の輪を作り、心からのバリアフリーにつなげていくものになります。

全日本バリアフリー推進協議会は、支援を行い続ける中で、何度も困難に直面しました。しかし、地域の皆様の素晴らしい信念と、献身的なサポートによってこれを乗り越え、今日に至っています。この経緯は、何事にも代えがたい貴重な財産です。私たちは、これをしっかりと継続し、次の世代に引き継いでいきます。  

しかし、いまの社会は、時が経つにつれ、人や技術や情報などのグローバル化の進歩、地球温暖化など自然環境の変化……。

その中で、多様で新しい人道問題がたくさん生まれてきています。私たちは、こうした変化にいち早く気づき、柔軟に、正しく対応していかなければなりません。そのために重要なことは、わたしたちに求められているのは何かという意識をつねに持ち、仲間と自由で開かれた素敵な議論を交わし、前向きに次々と新しい課題に挑戦していく姿勢であるのです。    

わたしたちには、多くの仲間と、私たちのバリアフリー活動に期待し、信じてくれている多くの会員様がいます。そうした人々の期待と信頼に応えるために、改めて、与えられた職務に全力を尽くすことをお誓いいたします。

全日本バリアフリー推進協議会 代表理事